新英文法選書『副詞と挿入文』

「しかし、純粋に動作様態しか表さない副詞もあり、それらは動詞の後ろのうちに限定される。たとえばHe ran fast.に対してHe fast ran.は非文法的である。」について

新英文法選書『副詞と挿入文』p. 46ff
「様態付接詞(=様態副詞)は、情報構造上、焦点あるいは新情報になることが多く、その場合には、焦点あるいは新情報に特徴的な位置、すなわち文末に現れることが多い。たとえば、次の(94a)においては、carefullyが焦点として解釈される。それに対して、(94b)においては、the letterあるいはwrote the letterが焦点として解釈される。

(94) a. He wrote the letter carefully.
b. He carefully wrote the letter.

(96a-d)においては、様態副詞は意味上不可欠であり、かつ、焦点となるので、(97a-d)に見られるように、動詞の前に移すことはできない。

(96) a. Mary dresses elegantly.
b. They live frugally.
c. They treated him badly.
d. John worded the letter carefully.

(97) a. Mary elegantly dresses.
b. They frugally live.
c.
They badly treated him.
d. *John carefully worded the letter.