Sara Paretskyと人種差別

Guardian Angel, p. 191から

I couldn't grow parsley in a window box, while Mrs. Frizell's yard was returning to native prairie-native prairie replete with hubcaps and beer cans, just the way it was when the Indians lived here. 

 1992年の作品であるということを割り引いても,インディアンという言い方は侮蔑的である。加えて,ビールの缶や車のホイールが散乱した未開の地というのも偏見に満ちた表現だ。

 本小説では,コントレラス氏はWASPでないし,主人公ヴィクはアフリカンアメリカンの警官と懇意にしている。非WASPやアフリカンアメリカンは仲間であっても,ネイティブアメリカンはone of usでないということなのだろう。ネイティブアメリカンを仲間と認めると,アメリカという国の歴史を否定することになるとでも思っているのだろうか。困ったものである。